ダイエー問題に関する、3銀行への書面(全文)


(三井住友銀行宛て)

冠省、益々御清栄のことと存じます。
 当職らは、貴行の株式を1000株以上6ヵ月より前から保有している株主の代理人です。
 貴行が融資している株式会社ダイエーは、2兆3千億円という巨額の有利子負債を抱えています。同社は事業収益力の低迷、不採算事業の増加、資産価格の低下等により、この巨額負債の返済が困難な事態となり、企業経営が行き詰まる懸念が表面化しています。
 これに対し、貴行も含めた主力金融機関は、総額3000億円のダイエーに対する債権を株式化するのに加え、出資済みの優先株1200億円を全額減資することを検討中であるとのことです。しかし、貴行の資産である債権と株式を、このような形で実質的に放棄し金融支援することは、貴行にとっても、株主にとっても重大な損失をもたらすものであり、その検討にあたっては株主並びに社会一般に対し、つぎの説明責任を尽くすことが不可欠です。
1 ダイエーに対する金融支援の内容の説明
2 金融支援に至った理由と、それについての取締役会の議事内容
3 金融支援後のダイエーの再建計画に対する貴行の評価
4 巨額の貸し付け理由の究明(当該貸付金の資金使途など)
5 回収不能債権を発生させた貴行取締役の責任問題
 当職らは、当方本人の代理人として、貴行がダイエーに対する金融支援を検討するのであれば、事前に前記5点についての説明責任を株主並びに報道機関に対し直ちに行なうことを本書面をもって求めます。更にダイエーに対する不良債権の発生につき責任のある取締役に対する徹底した責任追及をなすことを求めるものです。
 以上の説明責任並びに責任追及なくしてダイエーに対する金融支援がなされたときは、それに同意した貴行の全ての取締役に対し、株主代表訴訟を提訴することもありますので、御了承下さい。
以上要用のみにて失礼致します。

  2002年1月17日

    大阪市北区西天満3−14−16
    西天満パークビル3号館8階
    株主代理人     弁護士 阪  口  徳  雄
    堺市中瓦町1 
    小西ビル6階
    同           弁護士 松  丸     正

東京都千代田区有楽町1−1−2
 株式会社 三井住友銀行
  頭取 西 川 善 文 殿


(UFJ銀行宛て)

冠省、益々御清栄のことと存じます。
 当職らは、株式会社UFJホールディングスの株式1株以上を保有している株主の代理人です。
 株式会社UFJホールディングスがその株式を100%保有している子会社である貴行が融資している株式会社ダイエーは、2兆3千億円という巨額の有利子負債を抱えています。同社は事業収益力の低迷、不採算事業の増加、資産価格の低下等により、この巨額負債の返済が困難な事態となり、企業経営が行き詰まる懸念が表面化しています。
 これに対し、貴行も含めた主力金融機関は、総額3000億円のダイエーに対する債権を株式化するのに加え、出資済みの優先株1200億円を全額減資することを検討中であるとのことです。しかし、貴行の資産である債権と株式を、このような形で実質的に放棄し金融支援することは、貴行にとっても、株主にとっても重大な損失をもたらすものであり、その検討にあたっては株主並びに社会一般に対し、つぎの説明責任を尽くすことが不可欠です。
1 ダイエーに対する金融支援の内容の説明
2 金融支援に至った理由と、それについての取締役会の議事内容
3 金融支援後のダイエーの再建計画に対する貴行の評価
4 巨額の貸し付け理由の究明(当該貸付金の資金使途など)
5 回収不能債権を発生させた貴行取締役の責任問題
 当職らは、当方本人の代理人として、貴行がダイエーに対する金融支援を検討するのであれば、事前に前記5点についての説明責任を株主並びに報道機関に対し直ちに行なうことを本書面をもって求めます。更にダイエーに対する不良債権の発生につき責任のある取締役に対する徹底した責任追及をなすことを求めるものです。
 以上の説明責任並びに責任追及なくしてダイエーに対する金融支援がなされたときは、それに同意した貴行の全ての取締役に対し、その持株会社である株式会社UFJホールディングスの株主として株主代表訴訟を提訴することもありますので、御了承下さい。
以上要用のみにて失礼致します。

  2002年1月17日

    大阪市北区西天満3−14−16
      西天満パークビル3号館8階
    株主代理人
     弁護士 阪  口  徳  雄
    堺市中瓦町1丁4番27号
             小西ビル6階
    同
     弁護士 松  丸     正

東京都千代田区大手町1−1−1
 株式会社 UFJ銀行
  頭取 寺 西 正 司 殿


(富士銀行宛て)

冠省、益々御清栄のことと存じます。
 当職らは、株式会社みずほホールディングスの株式1株を保有している株主の代理人です。
 株式会社みずほホールディングスがその株式を100%保有している子会社である貴行が融資している株式会社ダイエーは、2兆3千億円という巨額の有利子負債を抱えています。同社は事業収益力の低迷、不採算事業の増加、資産価格の低下等により、この巨額負債の返済が困難な事態となり、企業経営が行き詰まる懸念が表面化しています。
 これに対し、貴行も含めた主力金融機関は、総額3000億円のダイエーに対する債権を株式化するのに加え、出資済みの優先株1200億円を全額減資することを検討中であるとのことです。しかし、貴行の資産である債権と株式を、このような形で実質的に放棄し金融支援することは、貴行にとっても、株主にとっても重大な損失をもたらすものであり、その検討にあたっては株主並びに社会一般に対し、つぎの説明責任を尽くすことが不可欠です。
1 ダイエーに対する金融支援の内容の説明
2 金融支援に至った理由と、それについての取締役会の議事内容
3 金融支援後のダイエーの再建計画に対する貴行の評価
4 巨額の貸し付け理由の究明(当該貸付金の資金使途など)
5 回収不能債権を発生させた貴行取締役の責任問題
 当職らは、当方本人の代理人として、貴行がダイエーに対する金融支援を検討するのであれば、事前に前記5点についての説明責任を株主並びに報道機関に対し直ちに行なうことを本書面をもって求めます。更にダイエーに対する不良債権の発生につき責任のある取締役に対する徹底した責任追及をなすことを求めるものです。
 以上の説明責任並びに責任追及なくしてダイエーに対する金融支援がなされたときは、それに同意した貴行の全ての取締役に対し、その持株会社である株式会社みずほホールディングスの株主として株主代表訴訟を提訴することもありますので、御了承下さい。
以上要用のみにて失礼致します。

  2002年1月17日

    大阪市北区西天満3−14−16
      西天満パークビル3号館8階
    株主代理人
     弁護士 阪  口  徳  雄
    堺市中瓦町1丁4番27号
             小西ビル6階
    同
     弁護士 松  丸     正

東京都千代田区大手町1−5−5
 株式会社 富士銀行
  頭取 山 本 惠 朗 殿


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