『株主提案に関するコメント』

更新掲載日 2002.6.4
情報番号  020604-1


        2002年6月4日
        株主オンブズマン
       代表 森岡孝二(関西大学教授)

1.私達は、雪印乳業株式会社に対し、39名、合計110万2000株の株主の依頼を受け、2002年4月17日付で商法232条の2に基づく株主提案を行った。この株主提案の内容は下記のとおりである。

  株主提案 安全担当社外取締役の選任等に関する定款変更の件

 (1)取締役会のなかに消費者団体の推薦を受けて、食品の安全と適正表示を監視する   社外取締役を置く。
 (2)その社外取締役のもとに同取締役が指名する若干名の委員によって構成される恒   常的な商品安全監視委員会を設置する。
という条文を定款に新設する。

2.これに対し、会社は株主提案の申入れの趣旨を尊重し、株主総会に提案するまでもなく、その実行にいち早く着手し、安全担当の社外取締役の選任のために、消費者団体の推薦を受けるべく各消費者団体等に要請を行った。その結果、社外取締役の候補には、食品の安全・品質・表示問題に消費者の立場から一貫して関わってきた日和佐信子氏(全国消費者団体連絡会・前事務局長)が多くの関係者から推薦され、会社が同人にお引き受けいただくよう要請していたところ、先日ご承諾の返事があった。
 なお、この間、本株主提案については、会社との間で社外取締役の選任のみならず、新たに設置される安全監視委員会の構成等についても調整を行ってきたが、本日いずれも最終合意に達したので、株主提案は取り下げることとなった(合意内容は別紙のとおりである)。

3.食品業界に対する消費者の不信感は、ますます拡大するばかりである。このような時、雪印乳業株式会社が株主提案を真摯に受け止め、来る6月27日の定時株主総会において真の消費者の代表者である日和佐信子氏を社外取締役として選任する運びになったことは、雪印乳業株式会社の安全監視体制の確立に向けた改革への一歩と評価することができる。
他の食品企業も、消費者代表の社外取締役のもとでの安全監視委員会を設置する等、見せかけの改革ではなく、真の改革を実行することを望む。


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