トヨタ自動車株式会社 総務部御中

株主総会集中日回避のお願い

 冠省、私どもは株主の立場から企業の改革と情報開示のために活動している市民団体の株主オンブズマンのメンバーです。    株主総会は、企業経営の意思決定の最高機関であることは言うまでもありません。その株主総会の持ち方は、株主にとっての最大の関心事の一つです。私ども株主オンブズマンでは日本的な株主総会の弊害を排除し、株主に開かれた株主総会を実現するために、以下のような11項目の要求を行ってきました。 @ シャンシャン総会との決別、A総会開催日の分散、B社員株主によるリハーサルの禁止、C社員株主の横暴自粛、D総会屋との絶縁、E総会のマスコミ公開、F社長=議長制の廃止、G議決権代理行使の制限緩和、H書面投票制度の改善、I使途秘匿金の開示、J役員報酬と退職慰労金の開示。

 貴社の取締役会長で、日本経団連の会長の奥田碩氏はトヨタ自動車HP上のメッセージで「成長に向けて加速する自己変革」とコメントされています。また、日本経団連の企業行動憲章の3項では「株主はもとより広く社会とのコミュニケーションを行い、企業情報を積極的かつ公正に開示する」と謳っています。株主総会の集中日開催は、総会屋対策のために一般株主の出席を制限し、シャンシャン総会を開くためだけのものに過ぎません。株主総会の集中日排除は、多くの株主が株主総会に出席し、質問や議案に基づいた議論をすることによって、会社としての最高の意思決定を適正に行うためには不可欠です。これは、社会からの要請であり、20万名以上の株主を擁する貴社にとっての自己改革の点からも欠かせないものであると考えられます。とりわけ、企業業績だけでなく、ハイブリットカーの開発などで環境対策やさまざまな社会貢献活動においても、日本の、いや世界のリーディングカンパニーである貴社が率先して集中日回避をされることは、現在以上に企業としての株主価値を高めるものであると私たちは確信しています。

 本年までの例を見ますと、貴社の株主総会はこれまで6月下旬のいわゆる集中日に開かれてきました。しかし、来年はぜひとも集中日を避け、広く一般の株主に参加しやすい日時に開催していただきたいと存じます。上記のお願いをご検討いただき本年12月25日までにご回答くださりたくお願い申し上げます。残念ながら集中日回避がなされない場合は、株主提案権行使により広く多くの株主の賛同を募りたいと考えています。
                                              草々

2002年11月22日

      株主3名の氏名(省略) 

           〒530-0047 大阪市北区西天満4-6-3 大阪第5弁護士ビル3階

               株主オンブズマン 代表 関西大学教授 森岡孝二


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