日本生命に対する取締役会議事録謄写申請書(全文) (file.2401)

 


(解説) 株主オンブズマンでは、日債銀に2百82億円の救済増資に応じた日本
  生命保険の経営陣の責任を追及するため、取締役会の議事録の開示を求め
  2月27日に大阪地裁に申請しました。以下はその全文です。


      取 締 役 会 議 事 録 謄 写 許 可 申 請 書 

      〒564-0082  吹田市片山町一丁目二五−一九
               申請人 高   木   理   子

      〒535-0001  大阪市旭区太子橋一丁目七−一七  
              申請人 鶴   保   邦   子

      〒590-0522  泉南市信達牧野一三三五  
              申請人 柚   岡   一   禎

      〒540-0008  大阪市中央区大手前一−七−三一                            OMMビル三階  
             右申請人ら代理人  
              弁護士 辻       公   雄
〔送達場所〕〒530-0047  大阪市北区西天満三−一四−一六                      西天満パークビル三号館八階
              右 同               
               弁護士 阪   口   徳   雄                    TEL〇六−六三一四−四一八八                    FAX〇六−六三一四−四一八七    
   〒541-0041  大阪市中央区北浜二−三−六北浜山本ビル三階               右 同         
               弁護士 松   本   藤   一  
    〒543-0047  大阪市北区西天満一−九−二〇  
                   第二大阪弁護士ビル三階三〇三
              右 同               
              弁護士 吉   田   之   計
    〒530-0054  大阪市北区南森町一−二−二五                           南森町isビル四階
              右 同             
              弁護士 中   嶋       弘   
    〒590-0077  堺市中瓦町一丁四番二七号小西ビル六階  
              右 同             
             弁護士 松   丸       正

    〒541-0042  大阪市中央区今橋三−五−一二  
              被申請人    日本生命保険相互会社              
                右代表者代表取締役  宇 野 郁 夫

          申  請  の  趣  旨   
 被申請人が平成九年四月一日から平成一一年二月一五日までの間に開催した
取締役会の議事録を申請人らが謄写することの許可を求める。

          申  請  の  理  由 
一、申請人らは被申請人の社員(保険契約者)であり、六ヵ月以上前より引き 続き
社員です。(甲四)
二、被申請人は平成九年六月三〇日、日本債券信用銀行(以下日債銀という)
の普通株増資につき総額金二五〇億円の額面の株式を、同年七月二九日、日
債銀の優先株増資につき三二億五千万円の額面の株式をそれぞれ引き受けた
上払い込んでいます。(甲一)
 しかし、日債銀については平成一〇年一二月一三日、金融再生法第三六条 に
基づく特別公的管理が開始し、日債銀の株式はほぼ無価値となり、その結 果、
右増資引受をした株式額面総額相当額にほぼ等しい損害が被申請人に生 じて
います。(甲二、甲三)
三(1)右増資引受は、大蔵省銀行局の強い要請の下、各金融会社が「奉賀帳方
式」といわれる形でこれを引き受けたものです。
 平成八年四月の大蔵省の緊急検査結果によれば、第三分類債権(回収に 重
大な懸念のある債権)の額は一兆一二一二億円であり、当時より日債銀 は実
質的に債務超過に陥っていたことが明らかです。
 右増資引受にあたって、大蔵省より日債銀の資産状況、とりわけ不良債 権
の状況についてどのような説明があったのか、またそれに基づいて取締 役会
でどのような資料に基づき、またどのような議論の結果、右増資引受 を決定し
たのでしょうか。これを社員に対し、取締役会議事録につき情報 開示すること
は、右増資についての役員の責任の有無にかかわらず、当然 の責任です。
 とりわけ日本銀行も新金融安定化基金を通じて増資に応じ、公的資金に よる
八〇六億円という多額の引受をしていることを考えるならば、この情 報開示は
今後の金融システムのあり方を国民全体で考えるためにも重要性 を有します。
(2)同時に、被申請人の取締役が右増資引受をするにつき、慎重な調査と充
分な資料に基づき、取締役会で経営者としての合理性をもって判断すべき であ
ったことも当然です。これを怠っているとすれば、当時の取締役会を 構成する取
締役には善管注意義務に違背していたとして、保険業法第五一 条二項で準用
される社員代表訴訟の提訴という社員としての権利行使をす るためにも右情報
開示は不可欠です。
四、よって申請人らは被申請人に対し、日債銀が経営破綻に近い状況のなかで
経営再建策を発表した平成九年四月一日から現在に至るまでの間の取締役会
議事録の閲覧を求めて本申請に及びました。

         疎   明   方   法 
一、甲第一号証       出資額一覧表(金融監督庁作成)
一、同第二号証の一〜三    新聞記事
一、同第三号証       日債銀の第六五期有価証券報告書のうち                  決算書類(抜粋)
一、同第四号証の一〜三   保険証券(申請人ら保有)

          添   付   書   類 
一、右疎明書類      各一通
一、資格証明書       一通
一、委任状          三通

    平成一一年二月一七日

               右申請人代理人  
               弁護士  辻       公   雄  
                同    阪   口   徳   雄  
                同    松   本   藤   一
                同    吉   田   之   計  
                同   中   嶋       弘   
                同   松   丸       正

大阪地方裁判所 御 中


  日本生命に対する取締役会議事録謄写申請書(file.2401)終わり(平成11年2月17日)

  ◇専門情報メニューへ戻る。