和解条項


1, 被告熊本昌弘は、利害関係人社内において、裏金の捻出及び社外流出がなされ、あるいは長きに亘り利益供与行為が継続されていたにもかかわらず、早期に有効なその防止管理体制を構築できなかったことにつき、経営トップとしての責任を認め、平成12年(ワ)第131号事件において利益供与並びに裏金の捻出及び社外流出に関する請求につき認諾をして金3億1000万円を利害関係人に対して支払うべき訴外亀高素吉(以下「訴外亀高」という。)と連帯して、平成14年4月末日限り、和解金3億1000万円を利害関係人に持参または送金して支払う。

2, 被告梶原 廣(以下「被告梶原」という。)は、平成4年4月以降の利益供与に係る事実につき法的責任を認め、平成12年(ワ)第131号事件において利益供与に関する請求につき認諾をして金1億5000万円を利害関係人に対して支払うべき訴外亀高と連帯して、平成14年4月末日限り、和解金1億5000万円を利害関係人に持参または送金して支払う。

3, 被告奥田一男は、平成2年以降の利益供与にかかる事実について、すでに金3300万円の返還したほか、本日さらに、同人所有の1000株単位の株式を処分して金1000万円を利害関係人に返済したことを確認する。

4, 被告奥田一男は、平成2年以降の利益供与にかかる事実につき前項の返済額金4300万円以外の金員について法的返還義務のあることを認め、本和解条項第2項に基づき和解金1億5000万円を利害関係人に支払う被告梶原及び平成12年(ワ)第131号事件において利益供与に関する請求につき認諾をして金1億5000万円を利害関係人に対して支払うべき訴外亀高と連帯して、平成14年4月末日限り、和解金1億5000万円を利害関係人に対して支払う。

5, 被告奥田一男は、今後総会屋としての活動を一切しないことを確約する。

6, 被告根上卓也(以下「被告根上」という。)、被告上村眞彦(以下「被告上村」という。)、及び被告光武紀芳(以下「被告光武」という。)は、裏金の捻出及び社外流出に係る事実につき法的責任を認め、平成12年(ワ)第131号事件において裏金捻出に関する請求につき金1億6000万円を利害関係人に対して支払うことを認諾した訴外亀高と連帯して、平成14年4月末日限り、和解金1億6000万円を利害関係人に持参または送金して支払う。

7, 第1項乃至第4項に定める金員の支払に関する訴外亀高、被告梶原、被告熊本、及び被告奥田の内部における各人の負担割合、及び第6項に定める金員の支払に関する訴外亀高、被告熊本、被告根上、被告上村、及び被告光武の内部における各人の負担割合は、その当事者間の協議により定めるものとする。

8, 原告らは、被告らに対するその余の請求を放棄する。

9, 利害関係人は、原告らと被告らとの間における本件和解について異議なきことを確認する。

10,利害関係人は、本件代表訴訟事件の解決を契機としてすみやかに、今後同種事件の再発防止を目的とする社外の有識者を加えた「(仮称)コンプライアンス特別委員会」を社内で新たに立ち上げるとともに、コーポレートガバナンス推進に向けての決意表明を日本経済新聞及び朝日新聞の両紙に掲載するものとする。なお、コンプライアンス特別委員会の組織体制や活動のあり方、及び決意表明の内容については、利害関係人において原告らと協議したうえ、その意向を十分に尊重して具体的内容を決定するものとする。

11, 和解費用は、各自の負担とする。

以  上


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