NHKが海老沢元会長らの退職金規程を「隠蔽」して開示



2005年4月7日

株主オンブズマン



1 株主オンブズマンのメンバーが海老沢元会長の退職金を調査するため、NHKの理事報酬規定、退職金規程の情報開示請求をしました。
  本年2月25日付でNHKから回答がありました。

http://www1.neweb.ne.jp/wa/kabuombu/nhk3.html


  この中に、「役員退任慰労金支給基準」を開示するとあったので、後日、NHKにこれを請求したところ、この支給基準について、資料1 のとおりの文書の開示がありました。
  これをもとに、本年3月8日、NHK海老沢勝二元会長の役員退職慰労金を試算して、HPに掲載しました。

http://www1.neweb.ne.jp/wa/kabuombu/nhk5.html


  ところが、これを見たNHKの関係者から、「役員の在任月数に退任時の報酬月額の100分の28を乗じるとなっているが、付則があり、ある時期以前は100分の36となっている。」という情報が寄せられました。
  早速、再検討の求めを要求したところ、付則を含めた退職金規程の全文を初めて開示してきました。資料2 が「役員退任慰労金支給基準」の全文です。
この付則は次のとおりとなっています。


1 発効日
  この基準は、平成14年4月1日から効力を生じるものとする。

2 慰労金に係わる経過措置
  平成14年3月31日に現に役員である者で、平成14年4月1日以降に退職する者の慰労金については、この基準第4条の定めにかかわらず、次の(1)から(2)までの合計額とする。

(1) 当該役員の平成14年3月31日における報酬月額の百分の36に相当する金額に平成14年3月31日までの在職月数を乗じた金額

(2) 当該役員の退職時における報酬月額の百分の28に相当する金額に平成14年4月1日以降の在職月数を乗じた金額
  役員の退職慰労金規定の情報開示を請求している以上、付則も開示するのが当然であるのに、わざわざこれを隠蔽して開示する姿勢は、NHKの隠蔽体質を示していると言わざるを得ません。


2 国会でも橋本会長は同じように100分の28だけを答弁し、付則に記載されている100分の36を隠蔽しています。
○橋本参考人
  『冒頭、お時間をいただきましてありがとうございます。
 まず、午前中の審議の中で、前会長の退職金にかかわる中村哲治議員の御質問に改めてお答えさせていただきます。
 役員の退職金の予算については、17年度に任期が満了する役員につきまして予算に計上しておりますが、前会長は任期途中の1月25日に退任されたため、17年度予算には計上しておりません。また、会長の退職金は経営委員会の議決事項なので、そこで退職金を支払うと決定されれば、予算の退職手当・厚生費の項目で措置いたします。また、退職金の基本的な計算式は、各役職ごとの報酬月額掛ける在任月数掛ける100分の28として算出いたしますが、総合的な判断のもとに、経営委員会の議決により決定されるということでございます。』


3 この付則をもとに再度海老沢元会長の退職金を試算すると、

http://www1.neweb.ne.jp/wa/kabuombu/nhk6.html


   のとおりとなります。


資料1 「役員退任慰労金支給基準」
資料2 「役員退任慰労金支給基準」(全文)


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