国会議員の収支報告書、特に金の使い方を調べよう
                                      
              −国会議員の収支報告書調査マニュアル−

1 何故国会議員の政治資金を調査するのか。
 (1)  今回、日本生命、住友生命の契約者が企業献金は違法である旨の契約者(社員)代表訴訟を、
    大阪地裁に本年5月提訴致しました。
   この訴訟の内容は、別紙訴状のとおりです。
 (2)  これに対し、被告側は、企業献金は生命保険業界を維持、存続させるため、政党、政治家に対
    して献金する必要性がある旨の反論が考えられます。又は、政党、政治家の活動には金がかかる。
    民主主義を守るためには最低限必要である(民主主義のコスト論)。だから企業献金も必要、や
    むを得ないもの、等の反論が考えられます。
 (3)  しかし、企業が政党等に献金した金は一体何に使われているのか、その実態の解明が必要です。
 具体的には、
    ・政治家の政策、調査研究等の為に金が使われているのか。
    ・支持者や後援者の為の旅行や飲み食いに使われていないか。    
  ・自己の家族、生活等に使っているのではないか。
 週刊誌等で国会議員の金の使い方がデタラメである旨の報道がなされています。私達は、国会議員
  が受けている企業献金の使途を具体的、実証的に調査をして、企業献金の「使われ方」についての
  批判を試みようと思っています。
 皆さんから調査いただいた資料は、○○議員の政治資金は××に使われているとして、裁判に証拠と
  して提出しようと考えています。

2 国会議員の収支報告書をどうしたら調べることが出来るか。
 (1)  政治団体は、毎年12月31日現在の収支を翌年3月末日までに自治大臣又は都道府県の選挙
    管理委員会あてに提出することが義務付けられています(政治資金規制法12条1項)。衆議院
    の届出先並びに政治団体の名称は別紙のとおりです。そして、その要旨は自治大臣に届出した場
    合は公表されます(自治省の場合はその年の9月頃官報で公表されます。ちなみに、平成11年
    3月末日に届出された収支報告書は、平成11年9月10日付収支報告書1785において公表
    されています)。都道府県の選管に届出したものは、その年の秋に広報等で公表されます(法2
    0条)。いづれも大きな図書館に行けばありますのでコピー出来ます。しかし、これだけでは、
    いつ誰に対してどういう目的で金を使ったか判明しません。
 (2)  自治省の場合は収支公開室(03-5574-7233直通)、地方の選管の場合選挙管理委員会に直接
    行き、政治団体の政治団体の収支報告書を閲覧したいと言えば、誰でもその権利があります(法
    20条の2、2項)。
   本来コピーさせるべきでありますが、自治省や選管はあれこれ言ってコピーさせません。従って、
    行く場合は、手書きの為のノート等を持参して下さい。

3 収支報告書を見て何を調べるか。
 (1)  国会議員の収支報告書を見ると何がわかるか。
    前記の官報や公報は、政治家の収支と支出の額をおおまかに記載しただけで、いつ、誰に対して、
     いくらの金額を、どういう目的で、支出したのかわかりません。収支報告書を見ればその明細が
     わかります。
 (2)  収 入
       個人からの収入(個人名、献金時期、金額がわかります)
        法人からの収入(企業からの献金内容がわかります)
        政治団体からの収入  
  の3つに分かれています。
     今回の調査においては、どのような政治団体から、いつ、入金になっているか調べて下さい。
     これを見ると、国会議員が資金管理団体以外に自己と関係のある政治団体がわかります。
   ※ @ 前記官報、公報のコピーがあると、金額が記載されているので、献金日、献金者の住所、
         代表者がわかります。
     A 資金管理団体の事務責任者が代表者になっているケースも多く、多くのトンネル団体も
         あるので要注意。
     B 小淵元首相の例(株主オンブズマン・ホームページ告発状の項を参照)。
 (2)  支 出
    @ 経営経費
        人件費
         光熱水道費
         備品消耗品費
         事務諸費
      が具体的に記載されています。全く人件費がゼロの政治団体もありますが、ゼロとして下さい。
    A 政治活動費
         組織活動費
         調査研究費
         機関誌等の発行、その他の事業費
         寄附、交付金
       このうち、組織活動費や調査研究費が何の為に使われているのか、具体的に調べて下さい。
       組織活動費という名目で、後援会員を旅行に連れていった金を払っているケースもあります。
       会議費という名目で、飲み屋に対して支払ったというケースもあります。調査研究費にいくら
       使われているのか調査して下さい。ほどんど0だと思います。
        機関誌の発行、その他の宣伝費等についてもどこにどれだけの金を払っているのか調べて下
       さい。ちなみに、中山建設大臣の場合、H10.10.16  エコーという茨城県の会社に、
       2,323,587円も支払っています。交際費等も3,689,720円で、その明細が何も記載されてい
       ません。
        寄附、交付金については、どのような政治団体に、いつ、いくらの金額を寄附したかチェック
       して下さい(そしてその事務所、代表者も。同一人がやっているケースが多い)。

4 関連する政治団体の調査
      収入欄に記載されている政治団体、支出欄のうち、寄附欄に記載されている政治団体の収支報
     告書も上記同様に調べて下さい。この政治団体を見ると、政治資金の使途の実態の一部がわかり
     ます。

5 調査した結果の報告のお願い
     調査した結果を送付して下さい。裁判所の証拠に提出します。
   送付先はFAX  (06)6314−4187
       

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